江藤くんはループしがち
「急ごう!」
里香に声をかけて階段を駆け下りる。
途中で何人もの生徒とぶつかってこけそうになりながら、どうにか昇降口までたどり着いた。
江藤君の靴箱を確認してみると、すでに校内にはいないことがわかった。
「どこに言ったんだろう?」
里香が息を切らして周囲を見回す。
周りには帰宅最中の生徒たちが沢山いて、なかなか江藤君を見つけることができなさそうだ。
どうしよう。
見失っちゃった……!
呼吸を整えてスマホを取り出し、江藤君の番号にかける。
しかし聞こえてくるのは呼び出し音ばかりで一向に出る気配がない。
どこにいっちゃったのよ!
と、出てきそうな文句をグッと喉の奥に押し込めた。
そしてふとバスに乗っているんじゃないだろうかという予感がした。
必死に走っていて着信に気がつかないだけかもしれないけれど、乗り物に乗っていて電話に出られない可能性も高い。
あたしは学校の近くのバス停へと急いだ。
里香に声をかけて階段を駆け下りる。
途中で何人もの生徒とぶつかってこけそうになりながら、どうにか昇降口までたどり着いた。
江藤君の靴箱を確認してみると、すでに校内にはいないことがわかった。
「どこに言ったんだろう?」
里香が息を切らして周囲を見回す。
周りには帰宅最中の生徒たちが沢山いて、なかなか江藤君を見つけることができなさそうだ。
どうしよう。
見失っちゃった……!
呼吸を整えてスマホを取り出し、江藤君の番号にかける。
しかし聞こえてくるのは呼び出し音ばかりで一向に出る気配がない。
どこにいっちゃったのよ!
と、出てきそうな文句をグッと喉の奥に押し込めた。
そしてふとバスに乗っているんじゃないだろうかという予感がした。
必死に走っていて着信に気がつかないだけかもしれないけれど、乗り物に乗っていて電話に出られない可能性も高い。
あたしは学校の近くのバス停へと急いだ。