クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
 樹の友人達にも認められた桃華。

 週末を迎えることが楽しみになっている。『ミキタニ』での仕事も楽しく毎日充実しているが、日曜日はパンに囲まれた幸せな日だ。

 今日も朝から電車に揺られ芦屋を目指す。

 駅からの道も緑の多い景色を堪能でき癒される。澄んだ空気が桃華のテンションを更に上げる。

 帰りはいつも樹に車で送ってもらうので、日曜の早朝のこの時間が貴重なのだ。

 見えてきたお屋敷の塀。漂ってくるお屋敷の中からのパンの香り。

 すでに作業をしている樹を手伝うべく、足早に中に入りショップを目指した。

 小道を進んで行くと樹が出てきた。樹も桃華が待ち遠しくそろそろだろうと、籠を持って出てきた所だ。

「樹さん、おはようございます」お庭には桃華の元気な声が響く。

「桃華会いたかった~」

 金曜の夜に別れ土曜に会えなかっただけだが、毎週このやり取りを繰り返している。

 藤堂や絵理香が見たら爆笑するだろう……。

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