クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
「勝手にあてにするな」

「だって、うちって基本ここでの販売しかしないでしょう?百貨店からの催事のお願いも断ってるし」

「俺と親父ふたりで作ってるんだ。無理して数を増やしてクオリティーを下げたくないんだ。それに店だけで充分忙しいんだよ」

「それはわかってる。けど……」

「桃華。落ち着きなさい。今回は桃華のミスなのか?」父の問いに首を横に振って答える。

「じゃあ、樹くんのためか?」

「違う。確かに、社長も樹さんも困ってるから助けたい気持ちはある。でも、私が樹さんと付き合っていなくても、今回の事があったら私はここにお願いに来ていた。だって、私が大好きな会社の一大事なんだもん」

「わかった」

「親父⁉️」

 兄も桃華の優しい気持ちは理解できたが、簡単な話じゃない。

「お父さん……」

「で?桃華は他に何種類あてがあるんだ?」

「三種類…」

「じゃあ、うちが三種類だな」

「無茶だよ。毎日最低150……」

「葉月、お前抹茶の日持ちする商品の開発してただろう?」

「あれは、うちの定番商品に…」

「うちで出す際はアレンジしたらいい。先ずは、味を知ってもらう良い機会だと思え」

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