クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
 『コンコン』とノックの後、『はい』と樹からの返事か返ってきた。

「失礼します。三笠社長をお連れいたしました」

「ああ」社長と副社長は立って出迎える。

「やあやあ、突然だが失礼するよ」

 突然の訪問だが三笠社長からは申し訳なさが全く感じられない。

「失礼しま~す」

 語尾を上げた声で当たり前のように入る玲香。

「失礼致します」冷や汗をかきながら入る秘書。

「「…」」

 玲香が当たり前に入ってきた姿に呆れる。

 この微妙な雰囲気に気づかず話し出すのは、「コーヒーをもらおうかな」と三笠社長は自分から要求する。

 呆れを通り越して苛立ちが募る藤堂は、玲香に指示を出す。

「三笠くん。三笠社長にコーヒーを」

「え~?私ですか?」

「「「…」」」

 社長をはじめ樹も藤堂もあまりの言いぐさに言葉も出ない。

「玲香はワシと一緒の客だぞ?」訳のわからない発言をし、声を荒げる。

「パパ大丈夫よ。内線で頼むから」

「玲香は偉いなぁ」

 そして、玲香は秘書課に内線で飲み物を頼むのだった。


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