平成極上契約結婚【元号旦那様シリーズ平成編】
口の中が渇いていて、受け取ってすぐにシャンパンを喉に流し込み、「はぁ~」と一息つく。

ひと口飲んだだけなのに体がかぁーっと熱くなった。

「で、何にショックを受けたの?」

「……円城寺さんがここに来てるの。モデルみたいな美しい外国人女性をエスコートして」

「えっ!?」

ひとみはすっくと椅子から腰を上げ、キョロキョロと辺りを見回す。彼女は円城寺さんを捉えたようだ。

「本当だ……見事にエスコートしてるわ。あーっ」

「え? あーっ、ってなに?」

ひとみの言葉が気になってしまい、瞬時立ち上がって円城寺さんを探して視線を泳がせる。

「顔が近いと思っただけ。そんなのたいしたことないでしょ」

親密そうだったのはさっきもだ。

ガクッと椅子にもう一度座って、シャンパンを飲み干した。

「そんなに一気に飲んじゃ――」

「大丈夫。大丈夫」

円城寺さんを忘れるために、私にはもうお見合いをするしかないのだろうか。
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