クールな副社長はウブな彼女を独占欲全開で奪いたい
 そんなつもりじゃなかったけれど、この先もずっと遥人さんといたいと思う。

「小春が同じ気持ちでよかった。告白をした時から、小春とは結婚前提に付き合いたいと考えていたんだ」

 予期せぬ反応が返ってきて頭の中が真っ白になった。

「結婚前提?」

「小春はまだ二十五歳だし、結婚をするには早いかもしれない。だからそれは小春に合わせるよ。ただ俺は、小春とならいつ結婚してもいいと思っている」

 目の前でたしかに言われていることなのに、他人事のように聞こえてならない。

「遥人さんは、私と結婚したいと思っているんですか」

「うん。今それを話しているんだけど?」

 遥人さんはクスクスと声を転がして、私の頬を指先でするりと撫でた。

 頬に触れられただけで全身が甘い疼きを覚える。

「た、たとえば」

「うん?」

「いつ頃までに結婚をしたいとか、遥人さんの希望はあるんですか?」

 遥人さんは手を引っ込めて、「そうだな」と宙に視線を投げる。

「一年後とか?」

 あまり考える時間を取らずにするりと落ちた言葉に、私の心臓がありえない速さで鼓動した。
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