クールな副社長はウブな彼女を独占欲全開で奪いたい


 甘い雰囲気を残したままカフェを後にして、再び車を走らせて向かった先は、ふわふわかき氷で有名なお店。お盆というのもあって、店の前には列ができていた。

 私たちも手を繋いで並ぶ。

 好きな人が隣にいるだけで、退屈な順番待ちの時間も楽しい。

「さっきドライブが好きと言っていましたけど、車も好きなんですか?」

「そうだね。これまではお金の使い道が、そこしかなかったというのもあるけど。でも子供ができたらファミリーカーに乗り換えたいね」

 とてもナチュラルに将来の話をするので、いちいち気恥ずかしくなる。

「えっと……遥人さんって副社長なんですよね」

「うん」

「結婚相手が私で、遥人さんのご両親は納得するでしょうか」

 ロイヤルライフ星が丘で何度かご挨拶をしたけれど、品のあるご夫妻だったと記憶している。
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