クールな副社長はウブな彼女を独占欲全開で奪いたい
「頑張りなさい。白峰さんが遥人のお嫁さんになってくれたら、私も嬉しいわ」
慌てて後ろを振り返る。
大丈夫。扉は閉まっている。さすがに声は外に漏れていないはずだ。
それでも動揺が隠せない。心臓が走った後のように鼓動している。
「どうしてそう思ったんだ?」
祖母に顔を戻して率直な疑問をぶつけた。
「遥人が誰かに執着するなんて珍しいじゃない。自分では自覚がないのかもしれないけれど、昨日電話をもらった時の遥人の声、すっごく優しかったわよ。大切な人の身を案じているというのが伝わってきたわ」
「それだけで?」
「長く生きているとね、いろいろと見えるようになるのよ」
そんなことはないと思うが。祖母はこの歳になっても恋愛ドラマや恋愛小説が大好きなので、人より敏感なのかもしれない。
「当たって砕けてこそ男よ」
「砕けたくはない」
すぐに返すと、祖母は「ふふふっ」と愉快げに肩を揺らす。
陸に説明したように、まだそういう段階じゃないと伝えるべきか。迷ったが、祖母の穏やかな表情を眺めていたら言葉が出てこなかった。
慌てて後ろを振り返る。
大丈夫。扉は閉まっている。さすがに声は外に漏れていないはずだ。
それでも動揺が隠せない。心臓が走った後のように鼓動している。
「どうしてそう思ったんだ?」
祖母に顔を戻して率直な疑問をぶつけた。
「遥人が誰かに執着するなんて珍しいじゃない。自分では自覚がないのかもしれないけれど、昨日電話をもらった時の遥人の声、すっごく優しかったわよ。大切な人の身を案じているというのが伝わってきたわ」
「それだけで?」
「長く生きているとね、いろいろと見えるようになるのよ」
そんなことはないと思うが。祖母はこの歳になっても恋愛ドラマや恋愛小説が大好きなので、人より敏感なのかもしれない。
「当たって砕けてこそ男よ」
「砕けたくはない」
すぐに返すと、祖母は「ふふふっ」と愉快げに肩を揺らす。
陸に説明したように、まだそういう段階じゃないと伝えるべきか。迷ったが、祖母の穏やかな表情を眺めていたら言葉が出てこなかった。