褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
床に腰を下ろして様子をうかがう。
前回見せた時は、まだ会って2回目だったから緊張してたけど、今は不思議と落ち着いている。
初対面から2ヶ月以上経ってるから少し慣れたのかな?
「わぁ綺麗。これは色鉛筆で塗ってるの?」
「はい。お気に入りの絵には色を塗ってます」
「ん……? なんかこれ見たことあるぞ」
スケッチブックを見る兄の視線をたどると、部活体験の時に描いた花のドレスの絵が挟まっていた。
「あ! これ最初に見せてもらった絵だよね? 色塗ったんだ~! 可愛い~!」
「あぁ、前に白黒で地味って言ったやつか。可愛くなったなぁ」
「景斗……お前そんな酷いこと言ってたのかよ」
実は、見せた日の夜に色を塗った。
最初は花の色を赤とピンクで塗っていたんだけど、もう少し華やかにしたかったからオレンジを追加して。
短時間でパパッと描いた絵だけど、結構気に入っている。
「ちょっと便所行ってくる」
「おぅ、いってらっしゃーい」
……どうしよう。先輩と2人きりになっちゃった。
さっきまで落ち着いていた心臓の音が再びバクンバクンと鳴り始める。
前回見せた時は、まだ会って2回目だったから緊張してたけど、今は不思議と落ち着いている。
初対面から2ヶ月以上経ってるから少し慣れたのかな?
「わぁ綺麗。これは色鉛筆で塗ってるの?」
「はい。お気に入りの絵には色を塗ってます」
「ん……? なんかこれ見たことあるぞ」
スケッチブックを見る兄の視線をたどると、部活体験の時に描いた花のドレスの絵が挟まっていた。
「あ! これ最初に見せてもらった絵だよね? 色塗ったんだ~! 可愛い~!」
「あぁ、前に白黒で地味って言ったやつか。可愛くなったなぁ」
「景斗……お前そんな酷いこと言ってたのかよ」
実は、見せた日の夜に色を塗った。
最初は花の色を赤とピンクで塗っていたんだけど、もう少し華やかにしたかったからオレンジを追加して。
短時間でパパッと描いた絵だけど、結構気に入っている。
「ちょっと便所行ってくる」
「おぅ、いってらっしゃーい」
……どうしよう。先輩と2人きりになっちゃった。
さっきまで落ち着いていた心臓の音が再びバクンバクンと鳴り始める。