白+紅=蒼
「先輩、部活に行かなくていいんですか?」
訪ねると先輩は困ったように笑った。
「俺は幽霊部員なんだ。試合の時とか大事なときに出ればいいだけだから。」
「そ、そうなんですね。」
「白ちゃんは?部活しないの?」
その言葉に苦笑する。
「中学の時が大変だったから高校生ではやめとこうと思って」
「大変って?何があったの?」
心配そうに訪ねてくる先輩。
「中学の時、私もバスケ部だったんです。
だけど小さいときから私って運動神経だけは良くて。
だからメンバーが足りない部のスケットに行ってたら、気付いたら殆どの部活のスケット要員になってたんです。
今思えば中学の記憶は殆ど運動している記憶しかないですよ。だから高校生では落ち着こうと思って。」
すると先輩は凄く温かい顔をして私を見つめた。
「それは君が優しいから出来たことだよ。だけど断るってことも覚えた方がいいんじゃないかな?。」
その言葉に私はうっと唸る。
実は私の性格上、頼まれると断れないしなんでも大丈夫と言ってしまうところがあり、その事でよく紅に怒られるのだ。
「アハハハ。それ紅にもよく言われます。」
「紅は凄く君を大切にしているからね」
「ちょっとしたシスコンですよ」
などと話していると私が住んでいるマンションに着いてしまった。
「あ、私ここなんです。」
そう言えば碓水先輩はニッコリと笑う。
「俺もここなんだ。」
「え!?何階ですか!?」
「三階。」
「えー!?全然知らなかったです!!あれ?一度も会ったことないですよね?」
驚いて目を丸くする。
「普段は階段ばかり使うから白ちゃんとは会ったことないかな。紅とは部活帰りにいつも一緒に帰ってたよ?」
「私全然知らなかった……」
そう言うと優しく微笑んだ先輩はポンと私の頭に手を置いて撫でる。
「じゃぁこれからもよろしく、だね。」
そう言われたのが嬉しくて笑顔で返事をした。
「はい!!」
訪ねると先輩は困ったように笑った。
「俺は幽霊部員なんだ。試合の時とか大事なときに出ればいいだけだから。」
「そ、そうなんですね。」
「白ちゃんは?部活しないの?」
その言葉に苦笑する。
「中学の時が大変だったから高校生ではやめとこうと思って」
「大変って?何があったの?」
心配そうに訪ねてくる先輩。
「中学の時、私もバスケ部だったんです。
だけど小さいときから私って運動神経だけは良くて。
だからメンバーが足りない部のスケットに行ってたら、気付いたら殆どの部活のスケット要員になってたんです。
今思えば中学の記憶は殆ど運動している記憶しかないですよ。だから高校生では落ち着こうと思って。」
すると先輩は凄く温かい顔をして私を見つめた。
「それは君が優しいから出来たことだよ。だけど断るってことも覚えた方がいいんじゃないかな?。」
その言葉に私はうっと唸る。
実は私の性格上、頼まれると断れないしなんでも大丈夫と言ってしまうところがあり、その事でよく紅に怒られるのだ。
「アハハハ。それ紅にもよく言われます。」
「紅は凄く君を大切にしているからね」
「ちょっとしたシスコンですよ」
などと話していると私が住んでいるマンションに着いてしまった。
「あ、私ここなんです。」
そう言えば碓水先輩はニッコリと笑う。
「俺もここなんだ。」
「え!?何階ですか!?」
「三階。」
「えー!?全然知らなかったです!!あれ?一度も会ったことないですよね?」
驚いて目を丸くする。
「普段は階段ばかり使うから白ちゃんとは会ったことないかな。紅とは部活帰りにいつも一緒に帰ってたよ?」
「私全然知らなかった……」
そう言うと優しく微笑んだ先輩はポンと私の頭に手を置いて撫でる。
「じゃぁこれからもよろしく、だね。」
そう言われたのが嬉しくて笑顔で返事をした。
「はい!!」