悪役令嬢リーゼロッテ・ベルヘウムは死亡しました
なにしろ悪役令嬢リーゼロッテの口癖は「あなたもリーゼ様と呼んでくれていいのよ」とか「このリーゼ様が〇〇してさしあげるわ」とかだったから。やたらとリーゼと強調してきて、前世でプレイしていた時から『でたーリーゼ様w』とか突っ込まれていたし。
「じゃあリジーって呼ぶわ。よろしくね、リジー。子供たちのよき遊び相手兼話し相手としてしばらくうちにいて頂戴な」
「いえいえいえ。わたし、どこか適当な国の街で働いて暮らしますから!」
わたしは慌てて叫んだ。前世では普通の庶民だったわたし。学生時代には居酒屋でアルバイトとかしていたし、こっちの世界でもウェイトレスとして働ける自信はある。
それよりも、ちびっこ竜のお守りのほうが無理な話。竜の遊び相手というスキルはさすがに侯爵令嬢に生まれ変わった今世でも持っていない。
「だめかな。どうせ帰るつもりもないのなら名案だと思うけれど」
とかなんとか旦那まで言い始めてるし。
「いや、ダメでしょう。めちゃくちゃ駄目です」
「どうしてぇ?」
ずいっとファーナメリアが顔を突き出してくる。竜の顔が間近に迫ってわたしは体を後ろにずらす。
「わたしはやっと公爵家から解放されたの! これからは自分の足で堅実に生きていくって決めているんだから。ということで、すみませんがここの詳しい場所を教えていただきたいのですが」
わたしはちびっこ竜に取り合わずに最後に竜の夫妻にお願いをした。
「どうしても行ってしまうの?」
しゅんとなったレィファルメアに少し胸がズキズキと痛む。
美人な人が項垂れるとこっちが悪いことをしているように感じてしまうけれど、ってわたし別に悪いことしてないよね?
「せっかく子供たちも懐いているのに」
なんてミゼルカイデンまでも引き留めようとする。
「ですけどね」
「どうせ外は夜なんだし、今日出て行くのはお勧めしないよ」
追い打ちをかける言葉にわたしは、うっと言葉を詰まらせるも、ここで相手の言うことを真に受けるのも癪に触ってわたしは「一度外に出てみたいんですけど」と言った。
夫妻に案内されて洞窟を歩き、外へと移動。
ごつごつした洞窟内は少し歩きにくいけれど、明かりが足元を照らしてくれているから躓く心配はなかった。そうして、外へ出ると確かにあたりは暗かった。
「なんていうか、本当に森の中、なんですね」
岩肌に開いていた洞窟を利用していたのか、切り立った崖の側面に居を構えているようだ。あたりはすでに闇の中。
「じゃあリジーって呼ぶわ。よろしくね、リジー。子供たちのよき遊び相手兼話し相手としてしばらくうちにいて頂戴な」
「いえいえいえ。わたし、どこか適当な国の街で働いて暮らしますから!」
わたしは慌てて叫んだ。前世では普通の庶民だったわたし。学生時代には居酒屋でアルバイトとかしていたし、こっちの世界でもウェイトレスとして働ける自信はある。
それよりも、ちびっこ竜のお守りのほうが無理な話。竜の遊び相手というスキルはさすがに侯爵令嬢に生まれ変わった今世でも持っていない。
「だめかな。どうせ帰るつもりもないのなら名案だと思うけれど」
とかなんとか旦那まで言い始めてるし。
「いや、ダメでしょう。めちゃくちゃ駄目です」
「どうしてぇ?」
ずいっとファーナメリアが顔を突き出してくる。竜の顔が間近に迫ってわたしは体を後ろにずらす。
「わたしはやっと公爵家から解放されたの! これからは自分の足で堅実に生きていくって決めているんだから。ということで、すみませんがここの詳しい場所を教えていただきたいのですが」
わたしはちびっこ竜に取り合わずに最後に竜の夫妻にお願いをした。
「どうしても行ってしまうの?」
しゅんとなったレィファルメアに少し胸がズキズキと痛む。
美人な人が項垂れるとこっちが悪いことをしているように感じてしまうけれど、ってわたし別に悪いことしてないよね?
「せっかく子供たちも懐いているのに」
なんてミゼルカイデンまでも引き留めようとする。
「ですけどね」
「どうせ外は夜なんだし、今日出て行くのはお勧めしないよ」
追い打ちをかける言葉にわたしは、うっと言葉を詰まらせるも、ここで相手の言うことを真に受けるのも癪に触ってわたしは「一度外に出てみたいんですけど」と言った。
夫妻に案内されて洞窟を歩き、外へと移動。
ごつごつした洞窟内は少し歩きにくいけれど、明かりが足元を照らしてくれているから躓く心配はなかった。そうして、外へ出ると確かにあたりは暗かった。
「なんていうか、本当に森の中、なんですね」
岩肌に開いていた洞窟を利用していたのか、切り立った崖の側面に居を構えているようだ。あたりはすでに闇の中。