君と私で、恋になるまで
ゆっくりと裏返したリーフレットの端に載っていた写真に思わず目が留まる。
"許可を取っているようで取っていないので、流石に後ろ姿でのご紹介ですが。笑
このプロジェクトを仕切ってくださっている、〇〇のリーダーMさんです。
何度も何度も足を運んでヒアリングして下さって、隙あらばこうして寸法を測ったりオフィスを歩いていらっしゃいます。
後ろ姿が、愛らしいです。"
今週の月曜日。
私が最後に血眼になってもう一度寸法をチェックしていた時。
___「……今、写真撮りました?」
「撮りました。」___
本当に、足がカエルみたいになっている滑稽な後ろ姿。
保城さん、
もうちょっとだけ良い写真は無かったでしょうか。
そう心の中で呟きながらも、胸にじわじわと温かいものが流れ込んでくる。
ただ目で文字と写真を追うだけで、言葉を発することが出来ないでいる私に気付いたのか、松奈さんの方がまた、口を開く。