君と私で、恋になるまで





「…そのリーフレットと一緒に、この説明資料が入っていました。」

再び机に滑らせて差し出してくださるそれに、お礼を伝えて目を通す。


"例えば、同封のリーフレットの企業様が取り組まれているようなオフィスの運営委員会にアドバイザーとして参加させていただくこともあります。

オフィスを最大限に活用していただくために、工事が始まる前も、途中も、その後も。

営業やデザイナー、設計や工務、全ての過程を各担当者が必ず全力で取り組ませていただきます。


是非、まずはご挨拶に伺う営業担当へ何でもお気軽にご相談ください。"



「……この資料に、担当者の名前はありましたか。」


「ええ。
デザイン部の瀬尾さんという方からでした。」


「、」





あの男は、本当に。

どうして何も言ってくれないの。


先方に送った資料を私が把握してないの、結構問題なんだよ。


そう責める言葉とは裏腹に、瞳に膜が張っていく。



"がんばれ"


あのチャットは、今日のことも含めて

きっと全部気付いて、送ってくれたものだ。

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