君と私で、恋になるまで
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コンペを勝ち取って、うちの社内でも気合を入れて来たオフィスリニューアルのプロジェクトが遂に動き始める。
正確には、きちんと先方とうちのチームメンバーが顔合わせをして進めていくのでもう少し先だが、今日はうちの会社を選んでくれたお礼も兼ねて、一応代表として挨拶にやって来たのだ。
今日はうちもプロジェクトメンバーで集まって決起集会という名の飲み会もある。
勿論その中に瀬尾もいるわけで、それだけで今日を頑張るパワーが湧いてくる私は単純だな、と思うけど。
「改めまして、今回のプロジェクトにてリーダーを務めます枡川です。どうぞよろしくお願いします。」
「枡川さん、そんな今更かしこまらないで。
引き続きよろしくお願いしますね。」
穏やかに笑ってそう言ってくれるのは、コンペに至るまで何度も窓口となって対応してくれた香月さんだ。
爽やかな笑顔がとにかく似合う、とても優しいこの人に私は凄くお世話になってきた。
コンペを勝ち取れたのはこの人が、自社のことを色々と丁寧に教えてくれたからだ。
なんなら今は後光が見えるくらい尊い。
「か、香月さん本当にありがとうございます…精一杯頑張りますので…!!」
「枡川さん頑張り過ぎるから、オーバーヒートしないようにね。」
「はい…!」