君と私で、恋になるまで

◻︎



あの後、午後の仕事を終えて、私と亜子は再び合流した。

"…で?聞いたの?何するか。"

"フロアで見た時、忙しそうだったからチャットも出来なかった。"

"じゃあ今すぐ聞け。"

"……"


横暴な教官の指令により、今日は同期男子で飲みに行くと言っていた瀬尾に渋々電話をかけようとしたら、


《明日、とりあえず映画でも観る?》

とメッセージが来ていた。



瀬尾は絶対にメッセージ上でスタンプとかは使わないし短文ばかりなのに、私は通知されるあの男からのメッセージに簡単に胸が高鳴る。



どうやら、朝から山登り、と言われるハードなデートでは無いらしい。



ニヤつく顔を頑張って隠しながら

「映画だって。」

と亜子に微笑めば、彼女はチッと舌打ちしていた。
何故だ。


「(あの男、前回のリベンジしようとしてるな……)」


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