君と私で、恋になるまで




◻︎


「お、お疲れ様。」

「お疲れ。」


あの後、私はそのまま現場が入ってしまっていたので、香月さんの会社を出て会話もそこそこに瀬尾とは別れてしまった。


流石に、今日はきちんとお礼を言わなければと緊張しながら連絡した私に瀬尾は即レスをくれた。


そして今、会社の前で合流を果たしたわけだが。




「……こ、この度は、ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。」


「記者会見かよ。」


「……う、」


そんなこと言われても、何からどう謝ればいいのか分からない。


「…とりあえず、1人で勝手に完結させるの枡川の悪い癖だから。」

「は、はい、存じ上げております。」





「あと、もう謝罪は良い。」


いつもの優しいロートーン。

俯いていた私にその声が届いて、顔を上げると優しくこちらを見つめる瀬尾がいた。



「…瀬尾、ありがとう。」

「どういたしまして。」


ゆるりそう返答して瀬尾は口角を上げた。



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