君と私で、恋になるまで
そして、「腹減ったわ、行くぞ。」なんて呟きながら私を促す。
良かった。
また、いつもみたいに一緒に居られる。
何だかそれだけで泣きそうになる私に、春の風が優しく頬を撫でていく。
穏やかな今日の夜は、3年前のあの日を思い出させた。
「瀬尾。」
「なに。」
「あの日、星綺麗だったね。」
星が降る、静かなあの夜。
私はこの男の心地よい優しさに触れてしまった。
もうそこから、私はずっと瀬尾に振り回されてばかりな気がする。
「あー、枡川がひどい顔で泣いてたあの日ね。」
「そうだね否定はしないけどそれ言わなくて良くない?」
"あの日"で通じることが嬉しくて、そのあと貶されたいるのになんだか強く怒れなかった。
「…またみんなで、星観に行こうよ。」
同期は、他のオフィスで働いている子もいるから最近会えていない子も多い。みんなに会いたいな。
「やだよ、何が悲しくて自ら会社の保養所なんか行かなきゃいけないの。」
「…そりゃそうだけど!」
瀬尾は、急に現実主義だから困る。