君と私で、恋になるまで



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給湯室で愛用のコップを洗いながら、「もう今日は金曜か、ということは明日だ。」なんてぼんやり考えていると



「明日のデート、楽しみねー」

「、」


急に背後からニヤニヤした顔で楽しそうに煽ってくる亜子が立っていた。


「…デートじゃないから。」

「はあ?じゃあなんなのよ。」

「映画鑑賞会。」


何それ、ともはや爆笑している亜子を睨むようにして、洗い終えたコップの水気を切る。


「良いんだよ、瀬尾はその映画の監督のファンだから来てくれるんだし。」


「ふーーーーん、つまんない男ね。」



自身の綺麗な茶色の髪の毛先を少し弄びながら、急に瀬尾の悪口を発する亜子。失礼だな。


「と、とにかくそれでも良いの!」

再びつまんない、とぼやく亜子に、思わずもう笑ってしまった時だった。



「あ、ねえ2人とも聞いた?」


同じフロアで働く女の先輩が、少し焦った声色でそう話しかけて来た。




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