訳アリなの、ごめんなさい
午後は式のリハーサルの予定で、


一応は付き添ってきたのだが、正直やることはなかった。

そのため見物と決め込んで、わたしは賓客の席に座り、その様子を見守った。


王太子殿下付きの騎士であるブラッドはどうやら役目があるらしく、正面の随分と目立つ所で、儀礼用の重そうな剣を上げたり下げたり大変そうだ。しかしそれを涼しい顔でそつなくこなしているからすごい。


昔はもっと背が低かったのが、いつのまにかあんな凛々しくなったのねぇ

ぼんやりと、なに目線かわからない感慨にふける。


昔に比べ、顔も少しシャープになって、目元がすこしキツくなったかしら?
すっかり少年の顔から大人の男の顔になってしまった。

当たり前か

心の中で自嘲すると、ふと目が合った。

反射的に慌てて目を逸らして、いけないと自分に言い聞かせる。

今のわたしは妃殿下に集中しなければ。
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