訳アリなの、ごめんなさい
「はぁ、あンっ・・・・ぁ、も、それっいやぁっ、ああっーーー!」

部屋の中に響く水音に、先ほどから我慢しても出てしまう自分のやらしい声

そして、彼によって与えられる刺激に、もう何度目かの絶頂を迎える。

はじめこそ得体のしれない、そのざわざわするような感覚に恐怖を覚えたものの、一度覚え込ませるように強引に登らされたあとは、もうそんな事を考えられないほどに翻弄されている。


はぁはぁと荒い呼吸を繰り返し、身体から力が抜けてくたりとベッドに沈んだ。

「気持ちいいみたいだな。ここも随分ほぐれてきた」

そう言って割れ目の入り口に浅く飲み込ませた自身の指を引き抜くと、同時にその少し上にあった飾りにわざと触れる。

「は、あぁ」

途端にピクンとわたしの腰が跳ねた。

何度も執拗に擦られたそれは、今ではジンジンと熱を持ち、その存在を否応なく認識できてしまう。

涙目で見上げる私に彼は貪るような口づけをすると、涙をその大きな指で拭って、柔らかく微笑んだ。

「少しずつやるな」

優しく髪をなでて、額に口付ける。そのまま彼の唇は、頬や首、鎖骨へと降りてゆく。

彼の指がまた割れ目に当てられるのが分かった。

クチュクチュという卑猥な音とともに、するりと、指が侵入するのが分かる。

唐突に下腹部を襲った違和感は、壁を押し広げるように不規則に動いた

「はぁっ、んっ」

出し入れされる度に、とろけるような鈍い快感が拡がり、思わず熱を含んだため息が漏れる。

「大丈夫そうだな」

それを確認した彼が、安堵したように呟くと


「ん、っあぁ」

突然中の質量が増した。

「2本入った。痛くないか?」

聞かれて、フルフルと首を振る。

痛いと言うよりどちらかと言うと、快感の方が強い。

「良かった」
彼が安堵したように笑って、そしてそれが少し悪戯めいた笑みに変わる。
嫌な予感を感じるまでもなく、わたしの腰が再度跳ね上がった。

先ほどの緩やかな快感が嘘のように不規則に動く彼の2本の指が私の中を押し広げて
ある一点で止まった。

「ここだな」


「あぁ・・・・・やぁ!・・・・なっに」


クッと壁を擦られて、訳もわからず私はわななく。

同時に自分のそれが、彼の指をきゅうっと締めたのが分かった。

先ほどの飾りとはまたちがう刺激に、
こんなところにもあるのかと、恐ろしくなり縋るように彼を見あげる。


「気持ちいいんだろう?一度イクか?」

こちらを見下ろすその瞳は、ギラついているのにどこか嬉しそうで


「あぁーーやぁ、まっ、て・・・・はぁン・・あっ、あぁ、あああーーー」

試しとばかりに擦り上げらたそれに、わたしは彼の指を飲み込んだまま呆気なく達した。


ひくひくと余韻で痙攣する身体に指を抜いた彼が覆いかぶさり、口づけを落とす。

「可愛いよアーシャ」

そう言って涙を拭い、ご褒美とばかりにもう一度深く口付けられる。

舌が絡まり合う音と、彼がカチャカチャとベルトを緩める音が響いて、私はその時が来た事を知った。



これで本当に後戻りができなくなる。

そんな事をぼんやりと考えたけれど、すぐにそんな冷静な思考は霧散した。
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