訳アリなの、ごめんなさい
「ありがとうございました。」

「あら、大したことないわ、よくあることよ」


帰宅の馬車で妃殿下に礼をいうと、彼女は何でもないことのように笑った


「アルノード伯爵夫人も悪気があって連れてきたわけではないみたいだし、お喋りなご婦人方もいらっしゃってるから、これで変な噂はたたないでしょう?
ミシェルとはお話はできた?」


「はい、意外にもまともな方で安心した、、のと、心配半分と言う感じです。」

「そう、複雑ね。」

「はい」




王太子宮の自室に戻り、受け取った手紙を1人ゆっくりと開く、内容によっては受け取った事はブラッドに話せない。



そこには義母の文字で、今までの謝罪と今後わたしに関わらないこと、そのかわり彼等がしてきた事を一切外部に漏らさないでほしいと言うことが書かれていて、、

拍子抜けしてしまう


ミシェルと婚姻を結んで金銭の心配がなくなった彼女達は、今度こそまともに伯爵家の運営をしていくつもりなのだろうか。

もしくはテルドール商会と婚姻を結んだ事で、彼らの息がかかったのか


いずれにしても、ウェルシモンズ家に関わりを持ちたくない私には願ったり叶ったりな内容である。


ホッと息を吐くと、手紙をしまって目に付かないよう、ローチェストの引き出しにそれを放り込んだ。
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