HEART ~second ~
本当

結愛side




小さな話し声が遠くで聞こえるような気がする




夢うつつの中で聞き慣れたような声…




その声はだんだんとはっきりと聞こえてくる





声の主をはっきりさせたくて重い重い瞼を開ける



少し開けた目から入る光は今の私には眩しすぎた



だって、まるで暗いトンネルから出たような感じだったから。




?「結愛?」




まだボヤける視界には誰かが写っていて、私の名前を呼んでいる




?「結愛、結愛!


聞こえるか?結愛」




肩を優しくぽんぽんと叩かれ、視界はだんだんと開けていく




瞳に写ったのは龍太さん




「………りゅ…た……さん…………


……………お…………かえ……り…なさい………」




掠れた小さな声が私の喉を通って出た



龍太さんは安心したように頬を緩め、目尻が下がる



蕩けるような声が聞こえた




龍太「結愛も、おかえり」




龍太さんは横たわる私を優しく抱いた






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