燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~

「つばめちゃん⁉」

 その声。

 キレイな声に目を開けると、目の前に麗子先生がいた。
 麗子先生はあたしの身体を支える。

 そして、あたしの背をさすってくれた。

「つばめちゃん、ゆっくり息吐いて……。吸って……」

 声に合わせて深呼吸すると、
 すっかり身体が元気になった感じがした。



 あたしが麗子先生を見ると、
 麗子先生は、顔色もどったわね、と安心したように息を吐く。


「すみません。もう大丈夫です」
「貧血、かな?」
「なんだかクラっとなって……」
「それはいいんだけど……、どうかした?」


 心配そうな麗子先生の顔を見て、あたしは黙り込む。
 さっきの男の人。流れた映像。

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