燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


 拓海は小さく息を吐く。
 そのしぐさにすら、心が崩れ落ちそうになった。


「僕が悔しかったのは……僕の中にも少なからずそう言う感情があったってことだ」

 拓海はそう言って、続ける。「つばめを無理やり自分のものにすれば、つばめを独り占めできるんじゃないかって。何度も、何度も想像したことがあったから」


 そう言って苦笑した。
 あたしはそれを聞いて小さく笑う。

「拓海もそういうこと考えてたんだね」

 前もキス以上してこないから、聖人君子なのかと思ってた。


「言ったでしょう。カフェで僕の前でいつもかわいい飲み物飲んでるつばめちゃん見て、いろんなとこ見て……僕ばかり意識して、もう変態かって思ってたって」
「ふふ」


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