燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~
それから、つばめちゃんは何も思い出さなかったけど、
天馬と本当に仲良くなって、入籍までした。
もともとその予定だったし、天馬が望んだ。両親ももちろん許した。
つばめちゃんも、天馬も、幸せそうだった。
つばめちゃんが病院にやってきて、天馬を待ってることも増えた。
つばめちゃんは天馬の顔を見ると、目を輝かせて、天馬に抱き着く。
「拓海ー! 来ちゃった」
「来ちゃった……って」
天馬はつばめちゃんに困ったような顔を見せてたけど、全然困ってはなかった。
「あら、つばめちゃん。おはよう」
「おはようございます!」
「邪魔しちゃなんだから先に着替えてくるわね」
私は先に医局に戻り、息をつく。
今の二人を見ていると、色々あったけどよかったのかもなぁ、なんて思ったりもしていた。