燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


 思わずそう言うと、天馬先生が、嬉しそうに顔を綻ばせた。
 その顔を見ていると、胸がどきり、と大きな音を立てる。


 自分の顔が赤くなってないか心配で、私は目をそらせた。

 すると、天馬先生は

「それ、誘ってる?」

と私の耳元でささやく。


「いえ、まったく!」

 顔を上げると、目の前に天馬先生の有害な、
 非常に有害そうな笑顔があった。



 さっきの! 画面の俳優と重なって!
 息が苦しい! 顔が熱い!

 これじゃ、私が変態だ!

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