燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~

 私はゆっくり口を開いた。

「あのね……もしかして、私からなにか預かってる?」

 天馬先生は少し驚いた顔をして、その後、優しく笑うと頷いた。


「うん」
「それ、聞いてもいい?」


「もちろん。あれからずっと待ってた。そう言ってくれる日を……」


 天馬先生はすごく穏やかな声でそう言った。

< 329 / 350 >

この作品をシェア

pagetop