捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

しかし、それだけは私の思い込みで、今目の前にいる祥吾さんはよき父親そのものだった。
隠していたことに怒りを露わにした祥吾さんを思い出し、自分が間違っていたのかという気持ちも起こるが、あの時の仕打ちを思い出しやはりそれは無理だったと思いなおす。

「できたよ」
いつの間にか考え事をしながらも料理が出来上がっていた。
瑠偉の大好きなポテトサラダにハンバーグ。それにコンソメスープといういかにも子供のメニューだ。
お子様ランチのように、ワンプレートに乗せ、あまり好きではないにんじんは少し甘めに煮て、星形にしてハンバーグの上に乗せてある。

夕飯にはお酒を飲む祥吾さんはこんなものでいいのだろうか?

それ以前に私の料理を食べるのだろうか? そんなことを思っていると、祥吾さんは瑠偉を子供用の椅子に座らせると自分も席に着く。

「食べますか? こんな子供メニューですけど」
瑠偉の前に並べながら問いかければ、祥吾さんは「ああ」とだけ答える。
< 105 / 251 >

この作品をシェア

pagetop