捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
向かい合って応接セットに座った俺に、龍はおもむろにパソコンを出すと小さく息を吐いた。
「それで? 俺は何を調べるんだ?」
めったに会社に呼び出さない俺にすでに何かを予想していたようで、龍はパソコンに視線を向けたまま問いかける。
「五年前のことだ」
「五年前? 今さら?」
さすがに予想外だったようで龍は顔を上げると俺を見た。
「ああ、覚えてるだろ?」
「それは覚えているが……」
俺がかなりの窮地に追い込まれていたのを知っている龍は思い出すように視線をさまよわせる。
「お前の秘書が情報漏洩していたやつだよな。そしてお前はお人よしにその女をかばった」
確かめるように言われ、俺は小さく頷くもまたあの悲痛な面持ちの紗耶香の顔が浮かぶ。
「今更それをどうするつもりだ」
「あの時の犯人は秘書じゃなかった」
静かに言った俺に、すでにあの時の資料を呼び出していたのだろう。龍はパソコンを真剣な面持ちで見つめていた。
「それで? 俺は何を調べるんだ?」
めったに会社に呼び出さない俺にすでに何かを予想していたようで、龍はパソコンに視線を向けたまま問いかける。
「五年前のことだ」
「五年前? 今さら?」
さすがに予想外だったようで龍は顔を上げると俺を見た。
「ああ、覚えてるだろ?」
「それは覚えているが……」
俺がかなりの窮地に追い込まれていたのを知っている龍は思い出すように視線をさまよわせる。
「お前の秘書が情報漏洩していたやつだよな。そしてお前はお人よしにその女をかばった」
確かめるように言われ、俺は小さく頷くもまたあの悲痛な面持ちの紗耶香の顔が浮かぶ。
「今更それをどうするつもりだ」
「あの時の犯人は秘書じゃなかった」
静かに言った俺に、すでにあの時の資料を呼び出していたのだろう。龍はパソコンを真剣な面持ちで見つめていた。