捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

「彼女とまた会ったんだ」
「はあ?」
今度ははっきりと龍は驚いた表情を浮かべた。

「お前、また騙されて」

「違う、俺はあの時紗耶香を信じられなかった。それがすべての間違いだったんだ」
ギュッと手を握り締めると、俺は悲痛な面持ちを浮かべる。それを見た龍はあきらめたようにため息をついた。

「お前、あの時彼女にはまってたもんな。あんな風に気持ちを表しているお前を見ているのは新鮮だったよ。だからお前ともあろうものが騙されたそう思っていたが……」

そこで龍は一度言葉を止めて、大きく息を吐いた。

「わかった。もう一度初めから洗いなおしてみるよ」
詳しくは説明していないのに、納得してくれ龍に頭を下げる。
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