捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
紗耶香の実家の駐車場に車を停めて、インターフォンを押すと、紗耶香のお母さんの驚いた声が聞こえた。
「あら、祥吾くん。入って」
すぐに扉が開き、笑顔のお母さんが俺を家へと招き入れる。
「紗耶香から、少し遅くなるって連絡あったけど、祥吾くんが来てくれたのね。知らなかったから、今ちょうどお父さんと瑠偉お風呂に入っちゃったのよ」
そう言いながら、お母さんは俺をリビングへと案内する。
「申し訳ありません」
連絡をしてくるべきだったことに、俺は申し訳なくて頭を下げる。
「いやだ、いいのよ。こっちこそ待たせちゃってごめんなさいね」
いつも笑顔のお母さんは、俺の母親とは全く違う。普通の家庭というのはこういうものなのかと、俺は少し驚いた表情をしていたのかもしれない。