捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

玄関で手を振ると、私たちは3人で車へと向かう。
祥吾さんが瑠偉を抱いて、車の後部座席に着いたチャイルドシートにそっと乗せたのを見て、その横に座ろうとした私だったが後ろから手を引かれる。

「え?」

「助手席に乗って」
瑠偉を見ればすやすやと眠っているし、全く問題はなさそうだ。

しかし、祥吾さんと距離が近づくことが嫌で、今までならば断固として拒否をしていたかもしれないが、やはり祥吾さんの雰囲気が昔と同じで断れなくなり渋々助手席へと乗り込む。

祥吾さんはそんな私にホッとした表情を浮かべた。

調子が狂う。何か話があるのだろうか。そう思うもしばらく運転していても何も言わない。

「何か話があるんじゃないの?」
どう考えても急に朝の態度と違いすぎて、私は問いかけた。
< 151 / 251 >

この作品をシェア

pagetop