捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
ああ、やはり訴えることは祥吾さんが止めてくれてたのか。今の話では祥吾さん自身複雑な気持ちだったのだろうが、それでも私を守る選択をしてくれたことは素直にうれしかった。
専務に言われた言葉が本当で、少しだけ私は救われた気がする。大変な事も多かったが、祥吾さんだって本当は瑠偉の成長を見たかったはずだ。
「理由は分かりました」
静かに言えば、祥吾さんは私を捨て犬のような目で見つめた。
「さっきお母さんに出産の様子を聞いた」
ああ、その話まできいてしまったのか。先ほどの瞳は罪悪感だと悟る。
「別に祥吾さんのせいじゃないでしょ」
「いや、でも俺はそんな大変な時に紗耶香の側にいられなかった」
「いて欲しいなんて言ってない」
つい、可愛くない言葉が出てしまい、私は内心しまったと思う。
祥吾さんの瞳が悲しそうに揺れたのがわかり、後悔するも今更出てしまった言葉は取り消せない。
「だよな、俺のしたことは許されないよな」
どういえばいいのかわからなかず、とりあえず正直な思いを伝える。
「別に出産のときのことを罪悪感を持ってもらわなくてもいいよ。私が自分で選んだことだし同情なんてされたくない」
「同情なんじゃない!」
「え?」
言っている意味が全く分からなくて、私は視線を彷徨わせる。いきなり感情をぶつけられ私は戸惑ってしまう。