捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
「親権を盾に結婚を迫って本当にごめん。初めは確かに裏切られた女だと思って、仕返しをしたくて、憎しみを晴らしたくて。それでも、やっぱり紗耶香に会いたくて。一緒にいくて。そんなぐちゃぐちゃな思いをぶつけた」
確かに、キスをされたり脅されたり散々だった。それがそんな思いからだったなど、誰が知るのだろう。
初めて聞く祥吾さんの真剣な言葉に、私は何も言えず視線をさまよわせる。
「すべてを知って、紗耶香を自由にすることが俺のできることじゃないのか。ずっとさっきから考えていた」
その言葉にドキッとする。今私は確かに祥吾さんに対する自分の気持ちがわからない。
あまりにも好きだった気持ちから、理由があったにしろ裏切られ捨てられ、一緒にいなかった時間は長い。だからと言って、このまま瑠偉の父親をまた奪うことが許されるのだろうか。