捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

私がグルグルと考えていると、急に目の前で雰囲気が変わった祥吾さんがいた。

「でも、やっぱり無理だ。もう一度俺は全力で紗耶香を奪いたい」

ああ、この瞳に恋をしたんだ。

なんとなくぼんやりとそう思った。仕事をしていくうちに見るこの何かを奪うような、熱を孕んだ目が好きだった。瑠偉をではなく、私を奪うその言葉が心に突き刺さる。

もう一度、もう一度、やり直せる?

「今はあなたのことをどう思っているかわからない。それでもいいの?」
静かに正直に問いかければ、祥吾さんは目をパッと輝かせた。

「それで十分だ。俺にチャンスをくれるだけでいい。今からの俺だけを見て」
いつの間かまたもや抱きしめられていたが、今度はその腕を拒めなかった。

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