捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
急な展開と、久しぶりに力いっぱい抱きしめられて、私の身体は力が入っていたのだろう。
素直に私が委ねられないことに祥吾さんも気づき、そっと私から距離をとり瞳を見つめる。

「少しずつでいい。俺のことを見て」
北海道出張の時のように私を見る祥吾さん。あの時はどんな人にもこんなことをしている人だと思っていた。

「でも、祥吾さん昔たくさん女の人いたじゃない」
今の瞳を信じていいのか、怖くなり私は問いかけた。

「よく思い出して。初めのころは確かにデートやプレゼントの手配を頼んでいたけど、北海道の後からは頼んでないだろ?」
言われてみればそうだったかもしれない。

関係を持ったことでいっぱいいっぱいだった私は、そのことに気づいていなかった。
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