捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

「怪しいのは、あの時の社長、もしくは副社長かと思っているんだが」

「ああ、でもそう言えばあの頃やたら副社長に色々聞かれた気がする」

「そうなのか?」

いつもはあまり祥吾さんの仕事に興味がなさそうだったが、あの頃だけは色々と進捗状況を聞かれた気がする。

「今はどのあたりまで進捗しているのかとか」

「やっぱり副社長が怪しいのかもしれないな。怪メールも副社長なら十分送れるだろうし」
キュッと悔しそうに手を握りしめる祥吾さんを見て、私も怒りがこみ上げる。
私達をめちゃくちゃにした人がまだ祥吾さんの周りにいるなんて。

「あの頃、俺にはたくさん敵がいたからな。そのせいで紗耶香があんな目に。本当にごめん」
またもや謝罪をする祥吾さんに、私は苦笑する。
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