捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
「ああ、新規のプロジェクトで御社に」
私は少し真面目な表情を浮かべて、名刺を取り出す。
「え? 今はSOWA食品にいるの?」
結城さんも驚いたように、名刺と私を交互に眺める。
「はい、今日はおじゃまします」
苦笑しつつ言えば、結城さんは少しポカンとした後すぐに笑顔を見せた。
「そっか。本当によかった。あの後どこに行ったのかもわからなかったから心配していたけど、こんな大手に勤められていれば安心ね」
安堵した表情を浮かべてくれた結城さんに、私も笑みを返す。