捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

「それじゃあ東和社長とも会ったのよね? 大丈夫だった?」
あの時、私が祥吾さんに辞めさせられたと、秘書課の人は思っているだろう。どこまで話すべきか解らず私は曖昧に言葉を発する。さすがに今の状況を説明するには時間が足りなさすぎる。

「はい。仕事なので」
「そうよね。お互い昔のことだし、今は協力しあう立場だものね」
結城さんは運ばれてきたご飯を口に入れると、何度も納得するように頷く。

「本当に今日こうしてあえてよかった。何か困ったことがあったらいつでも連絡して」
そう言うと、結城さんも私に名刺を手渡してくれる。

食事も終わり、結城さんと別れる。こうしてまた昔の仲が良かった先輩と交流が持てるようになるほど、時間は経過したのだと私はそう思った。
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