捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

それから数日後、私は会社でメールをチェックしていると、結城さんからのメールが届いたことに気づく。

【近くに行く用事があるからまたランチできる?】その内容に私はスケジュールを確認する。
今日は専務も役員会議に出ているため、比較的自由がきく。
大丈夫と答え、結城さんとの待ち合わせ場所を決める。

午前中の仕事を早めに終わらせるべく、仕事に集中した。
昼休憩になり、私はバッグを手に会社を出て、結城さんと待ち合わせのイタリアンのお店へ向かう。
昼時ということもあり、ほぼ満員の店内を見渡すと、すでに結城さんは来ていて奥の席から私に手を振る。

「紗耶香、こっちこっち」
足早に席へと向かい、ランチを頼みつつ結城さんの前へと腰を下ろす。

「お誘いありがとうございます。こっちでお仕事だったんですか?」

「うん、いつものお使いよ。風華道のお菓子」
その名前に私も昔を思い出す。駅一つ向こうの老舗の和菓子屋のお茶菓子をよく使っていたことを。
「そうでしたね。いまでも風華道のお茶菓子なんですね」
懐かしくて答えれば、結城さんも頷く。
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