捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
「うん、パパいないと寂しいね」
素直になってしまえばスルスルと言葉が出てくる。祥吾さんがいないのがもう寂しい。
こんな風に感じてしまうから、ずっと意地を張って認めてこなかったのに。ためいきをつきたいのを何とか耐える。
そう思うも今更仕方がない。まだ少しだけ昼間の結城さんの言葉も引っかかっている。
親密な女性か……。今ももしかして一緒にいるのかな? そんな考えが頭に浮かび慌ててそれを消しさる。
目の前のオムライスを口に入れ、ゴクリと飲み込むと瑠偉が「ママ」と私を呼んだ。
「なーに?」
「いそいでたべちゃいけません」
私のまねのような言い方に、私はつい笑い声をあげた。