捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
「え? なに? どうしたの?」
「紗耶香、もう無理。瑠偉は寝てるんだよな」
「え? あっ」
フワリと抱き上げられたと気づくも、そのまま私の部屋へと連れてこられてベッドに降ろされる。
これからすることがわかってしまい、私は久しぶりすぎて心臓がうるさい。なんとか祥吾さんに落ち着いてもらおうと言葉を発する。
「祥吾さん、ねえ? 疲れてない? ごはんも…ねえ逃げないよ。んんっ!」
矢継ぎ早に言った私のそんなセリフは、祥吾さんの唇で塞がれ消された。
あまりの激しさに息が苦しくなり、祥吾さんの胸を叩くも一向にやめてくれないキスに、私はだんだんと思考を奪われていく。
ようやく息を吸うことを許され、祥吾さんを見つめれば五年前も見たことのない、余裕のない祥吾さんがいた。