捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
幸せな時間の後、息を整えていると優しく祥吾さんの手が私の髪をすく。
「悪い。箍が外れた。無理させたよな」
「大丈夫」
ゆっくりと頭を起こし、祥吾さんを見つめれば優しい瞳が私を見つめていた。
そっと手を伸ばせばぎゅっと抱きしめてくれる。
想いが重なると、こんなにも幸せな気持ちになれることを初めて知った。
「ようやく紗耶香に好きになってもらえた」
安堵した祥吾さんのセリフに、私は腕の中から祥吾さんを見上げる。
「それなんだけどね、私をそんな女だと思ってたの?」
「え?」
意味の分からなそうな祥吾さんに、私は少し拗ねたふりをする。
「ずっと初めから祥吾さんが好きだった。そうじゃなきゃ抱かれたりしないよ」
「じゃあどうして」
その言葉に私は小さくため息を吐く。
「あの頃の自分を覚えてないの?」
そう、女遊びはするは、私にプレゼントの手配をさせるなどまじめに人と付き合う人だと思っていなかった。