捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

「紗耶香に最低なところ見せてたか……」
沈痛な面持ちで言った祥吾さんは、本当に後悔しているように見えた。

「自業自得だな。信じてもらえなかったのは。でも本当に紗耶香が好きだったよ」

「うん、今は信じてるよ」
静かに微笑めば、祥吾さんも嬉しそうにしてくれた。

「祥吾さん、お腹すいてない? ご飯作ろうか?」
不意に思い出して言えば、祥吾さんは抱きしめていた腕に力を込める。

「いいよ。こうしていた方が紗耶香が俺のものになったて実感できる」
今日だけはいいかな? 疲れて帰ってきた祥吾さんには申し訳ないが、私ももう少し二人きりの時間を過ごしたかった。

首元に頬を摺り寄せれば、祥吾さんがくすぐったそうに笑い声をあげた。
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