捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

振り払おうとするも、男の人の力にかなうわけもなくぎゅっと強く手を握られる。
こんな拷問のようなことをと思ったものの、さすがというべきなのか、完璧すぎる常務のエスコートで、私はいつの間にか楽しくなってしまっていた。

心地のよい女の子を飽きさせないトークに、さりげない気遣い。切なくなってしまうほど女扱いを始めてされる。

それがうれしい自分が嫌になってしまう。
そのまま歩きながら、本当のデートのようにいろいろな店を見て回った。

「ここにしようか。カニも食べれそうだ」
ビルの中に入ったおしゃれな一軒のイタリアンの店を見つけると、常務は私に微笑みかける。
いつもとちがう遠く離れた場所と、初めての常務との雰囲気に私はどこかおかしくなっていたのかもしれない。

料理もどれも美味しく、飲みなれないお酒を私はかなり口にしていた。

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