捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

お酒の勢いも借りて、私たちはそのままホテルの部屋へと戻るとそのままベッドへとなだれ込んだ。
さっきのキスなどどこかに吹き飛ぶように仕掛けられるキスに耐え切れず声が漏れる。

慣れた手つきで知らぬうちに服を脱がされていると気づいたのは、私を見下ろす熱を孕んだ瞳を見た時だった。

「紗耶香がこんな風に割り切ってくれるなんて」
驚きと楽しさを含んだその言葉から、いつもの欲求の解消を手近なところで見つかったと思っていることがわかった。
内心割り切ってなど全くない私の気持ちなど全く知らないだろう。

そう思うも、私はずっと好きだったこの人の腕に抱かれたかったことに気づいてしまう。しかしそれを口にすればもうこの人と一緒にはいられない。
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