捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

大きなドアを開けると、そこには東京の夜景が広がる大きな一面ガラス張りのリビングがあった。どれぐらいの広さがあるかわからないその部屋は、まるでモデルルームのようで、ブラックを基調とされたインテリアで統一されていた。

呆然と何をするわけでもなく、窓の外から東京の夜景を見ているとそっと首筋に熱を感じる。
「やっぱり飯より紗耶香にしよう」

その言葉に私は我に返った。世界が違うとか、身分とかそんなもの以前に私はただの遊びの女。
毎日顔を合わせるし、機嫌をとったり面倒がなく都合がいいのだろう。

何も考えることはやめよう。

「お腹すいていないので大丈夫です」
思った以上に冷たい声が出たような気がするが、それが常務に伝わっていたかは全く分からなかった。

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