捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

そんな私の唇をたしなめる様にそっと柔らかく常務の唇が重なる。
こんな甘い時間を予想していなかった私は、もうなすがままだった。

何度となく繰り返されるキスに何も考えられず、ふにゃっと身体から力が抜けていく。
そんな私に満足そうに常務は唇を離した。

「その顔が見れたからまあいっか」

独り言のように言った後、常務は起き上がると裸体のまま窓の方へと歩いて行きブラインを開ける。そうすれば明るい日差しが差し込んできて、もう朝だということがわかった。

夕飯も食べることなく、何度も身体を重ねていたことに羞恥が募る私に対し、均整のとれた体を隠すことなく歩く常務は何も思っていなさそうだ。

「朝食運ばせるからシャワー浴びろよ」
さっとシャツを羽織りながら寝室を出て行く常務を見送った後、かなり大きなため息が漏れたのは言うまでもない。






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