捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

シャワーを浴び、いつの間にか用意されていた、柔らかな素材のゆったりとしたワンピースを着て戻れば、自宅ということも忘れそうな完璧なブレックファスト兼、ランチが運ばれていて私は目を見張る。

「本当にこういう世界ってあるんだ……」
常務は窓際で仕事だろう、電話をしているようで、ダイニングテーブルに並べられた食事を私は唖然としてみていた。

「どうした? 座れよ」

ああ、はい」
不意に聞こえた声にもはやここまでされては、今更帰りますなどいう気にもならず、どうせなら楽しもう。そう割り切って私は常務に引いてもらった椅子に腰を下ろす。

「コーヒーでいいか?」

「私が」
慌てて立ち上がろうとする私を、常務が阻止する。

「こういう時は男にやってもらえばいい」
サラリと言われ、慣れた手つきで私のカップにコーヒーを注ぎ、自分はミルクをグラスに入れた。
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