捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
「この服、また洗ってから返します」
食べ終わり、そのままでいいと言われた食器を軽く洗い終わった私は、荷物をまとめようとソファーに置いてあったバッグへと手を伸ばす。

「何か用事があるの?」
コーヒーを飲みながら私を驚いたように見た祥吾さんに、私はきょとんとした表情をしたのだろう。

「ないですが……」

「じゃあ別に慌てて帰ることないだろ。映画付き合えよ」
大画面に映し出されたずっと見たかった映画に、私は帰るのをためらってしまう。ここで帰らなければいけないと心の中では警告音がなっている。

でも……。

そんな私の葛藤を見透かしてか、祥吾さんは私に真っすぐ手を伸ばす。
その手を私は取ってしまった。

結局、週末の間私は祥吾さんの家で過ごしてしまった。
< 50 / 251 >

この作品をシェア

pagetop